堺まち歩き三題(~その2) 『見事な蘇鉄(そてつ)の庭・妙国寺』
‟♪恋の涙か 蘇鉄の花か 風にこぼれる 石だたみ♪” 春日八郎の「長崎の女」。 妙国寺の「蘇鉄」は樹齢1100年余といわれ、織田信長にまつわる伝説で有名である。蘇鉄は二条城、三宝院(醍醐)、御香宮(伏見)でも見られるが堺市の当寺のスケールには及ばない。その美しさは息をのむばかり(国指定天然記念物)。
Updated Date : 2020-11-22 19:45:54
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織田信長は権力に任せて蘇鉄を安土城に移植したが、毎夜「堺にかえりたい」という声が聞こえ、霊気が城内を悩ませたという。信長は部下に蘇鉄を切らせたところ鮮血が切り口から流れ大蛇が悶絶したごとくに見えた。流石の信長も恐れ妙国寺に戻した。日珖上人は蘇鉄の蘇生を願って懸命に法華経を一千部読誦したところ満願の日に青い芽が吹きだしたという。
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