フォト俳句(808) 『帚木の伝説を知る信濃路や』
信濃路の旅で、園原の里に伝説の「帚木」(ははきぎ)が実在することを知りました。箒を逆さにしたような木で、遠くからは見えるのですが、近づくと見えなくなるという伝説の木です。源氏物語の第2帖の題名と同じ程度の認識しかなかったことが恥ずかしい思いです。源氏と空蝉の二人の歌にも「帚木」が登場しているのです。
Updated Date : 2024-10-27 22:14:48
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伝説によれは、園原の炭焼の元へ神のお告げで嫁いで来た京の在原の息女・客女姫が夕方の空を眺めて母を恋しく思っていると、母の手招く姿が見えたので思わず駆け寄ろうとしたら「帚木」が風に揺れていたのだった。それから「母木木(ははきぎ)」と呼ばれるようになったという。
なお有りし日のはゝき木も明治時代に片側の幹が折れ、残りの幹も昭和33年の台風で倒れて、今は根元近くの幹のみが残っている。
<写真は東山道・園原ビジターセンターの「はゝき木館(ははきぎかん)」より>
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