月刊・京の舞妓さん 10月号/2011年 - 舞妓倶楽部
10月の舞妓さんの装いは、秋冬支度に移っていきます。お着物は、裏付けのある「袷(あわせ)」と呼ばれるものになり、帯は「染め帯」をしめるようになります。染め帯をしめる月は、秋では、10月のみだそうです。簪は、主に菊の簪をつけられます。年少舞妓...
Updated Date : 2017-08-13 09:48:02
この記事のシェアをお願いします。☺
10月の舞妓さん
10月の舞妓さんの装いは、秋冬支度に移っていきます。お着物は、裏付けのある「袷(あわせ)」と呼ばれるものになり、帯は「染め帯」をしめるようになります。染め帯をしめる月は、秋では、10月のみだそうです。簪は、主に菊の簪をつけられます。年少舞妓さんの小菊をちりばめたような風にたなびく房つきの簪もかわいらしいですが、お姉さん舞妓さんのつける大菊一輪の簪も、とてもすっきりとしていて素敵です。
10月の舞妓さんイベント参加情報
●10月4日 ずいき祭
上七軒お茶屋前で、芸舞妓さん達が一斉に並び、お神輿行列を見送られる様子は、花街ならではの華やかさです。
●10月15日 二条城お城まつり
オープニングイベントで祇園甲部の舞妓さんたちが記念品を配られ、その後、人力車で城内をまわられます。
●10月22日 時代祭
平安時代婦人列などに参加(今年は宮川町と祇園東の芸舞妓さん)白馬にまたがる凛々しい姿の巴御前は、今年はどなたがされるのでしょうか?
10月の花街
●1日(土)~6日(木)
温習会《祇園甲部歌舞練場にて》
●6日(木)~9日(日)
みずゑ会《宮川町歌舞練場にて》
●8日(土)~12日(水)
寿会《上七軒歌舞練場 にて》
●20日(木)~23日(日)
水明会《先斗町歌舞練場にて》
10月の京都
●1日(土)~5日(水)
ずいき祭り《北野天満宮界隈》
●6日(木)
北政所茶会(きたのまんどころちゃかい)
太夫道中(たゆうどうちゅう)
●8日(土)~10日(月)
壬生狂言(みぶきょうげん)《壬生寺》
●14日(金)~16日(日)
清水焼の郷まつり《清水焼団地一帯》
●15日(土)~11月23日
二条城お城まつり《二条城》
●22日(土)
鞍馬の火祭り《鞍馬/由岐神社》
時代祭り《御所~平安神宮》
●29日(土)~11月6日
国民文化祭《市内各所》
10月のコラム
秋のおどりの会が終わると、各花街では、「襟かえ」の話がチラホラと聞こえてきます。舞妓さんから芸妓さんへのステップアップのことです。
舞妓さんとして最後のお座敷では、ご贔屓にしていただいたお客様や今までお世話になってきた方々に何年間も地毛で結ってきた日本髪にはさみを入れてもらうそうです。
明日からはおこぼから下駄へと履きかえ、島田のかつらをかぶる…。
これからの芸妓の道への決意と緊張、髷をおろす寂しさとが交錯する、言葉では言い表せられない時間だと聞いています。
「襟かえ」の日も、舞妓さんデビューの「お店だし」同様に、花街で挨拶まわりをされるのですが、お店だしの時の雰囲気とはあきらかに違います。
単にかつらやお衣装の問題だけではなく、舞妓修行を終えた自信と芸妓としてやっていく決意から凛とした空気がまわりに醸しだされるのです。
春のおどりの会には、立派な芸妓さんとしてお舞台に立たれていることでしょう…。舞妓さんを長いこと、ようおきばりやした…おつかれやす!
Photos:Copyright(c)2012 Maiko Club All Rights Reserved
Special Thanks to: WALKKYOTO(一部画像提供)http://walkkyoto.exblog.jp/i30/
この記事のシェアをお願いします。☺
関連記事
舞妓さんの舞とジャズを楽しむ 『百千足館・能舞台』 | |
右京区・京北のさくらの穴場 『宝泉寺』 | |
阪急電車『京とれいん』に遭遇した | |
MK新聞の見出しで振り返る2018年 | |
あいさつ 台湾語 |