月刊・京の舞妓さん 7月号/2012年 - 舞妓倶楽部
すっかりと軽やかなお着物になり、暑い京都に涼しげなうちわの簪で涼を感じさせてくれる7月の舞妓さんです。
なんといっても7月の京都は、祇園祭一色となります。普段におふくを結われている年長の舞妓さんたちは、祇園祭の期間中だけ、きらびやかな簪...
Updated Date : 2017-09-14 15:53:46
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7月の舞妓さん
すっかりと軽やかなお着物になり、暑い京都に涼しげなうちわの簪で涼を感じさせてくれる7月の舞妓さんです。
なんといっても7月の京都は、祇園祭一色となります。普段におふくを結われている年長の舞妓さんたちは、祇園祭の期間中だけ、きらびやかな簪で彩られる『勝山』という髪を結われます。
この日本髪を拝見するだけで、京都人は祇園祭へ気持ちが高揚してくる想いです。そしてこの時期、普段からの季節感あるお衣装に加え、祇園祭にちなんだ絵柄のお衣裳を目にすることも多く楽しませてもらえます。
また、この時期は浴衣姿の芸舞妓さんを見かけることも多く、運がよければ、祇園祭の宵山などへお客様に連れられ、浴衣姿で無邪気に夜店ではしゃぐ、かわいらしい姿を拝見することもできますよ。
7月の花街
●1日(日)~
上七軒ビアガーデン 《上七軒歌舞練場》
●7日(土)
みやび会 《八坂神社》
●16日(月)
祇園祭宵宮神賑奉納 《祇園石段下周辺》
●24日(火)
祇園祭花傘巡行・奉納舞 《巡行経路・八坂神社》
7月の京都
●1(日)~31日(火)
祇園祭 《各鉾町・八坂神社など》
●1(日)~
嵐山鵜飼 《嵐山渡月橋付近》
●2日(月)~3日(火)
七夕会 《高台寺》
●7日(土)
七夕祭 《北野天満宮・地主神社・白峯神社など》
●9日(月)
貴船の水まつり 《貴船神社》
●15日(日)
御田祭 《松尾大社》
●17日(火)
祇園祭山鉾巡行 《市内巡行経路》
●21日(土)~22日(日)
宵宮祭・本宮祭 《伏見稲荷大社》
●24日(火)
祇園祭花傘巡行 《市内巡行経路》
●24日(火)
文殊堂出船祭 《智恩寺》
●26日(木)~29日(日)
みたらし祭(御手洗祭) 《下鴨神社》
●28日(土)
狸谷山火渡り祭 《狸谷山不動院》
●31日(火)~8月1日(水)
千日詣(千日通夜祭) 《愛宕神社》
7月のコラム
祇園祭は、男の祭・静と動の祭 ともいわれます。
その所以ともいえる…
皆さんがよくよくご存知の祇園祭の山鉾巡行の日、巡行が終わると同時に京の街は活気に満ち溢れるのです。
巡行のあとの… 動
八坂神社にお祀りされている3基のお神輿が、熱い熱い魂をもった男衆に担がれて、四条御旅所まで渡る神幸祭がおこなわれます。
八坂さんの神様がお神輿に乗り、一年に一度だけ鴨川を渡り、町衆の住む世界に行かれると言われています。還幸祭の行われる24日まで、四条河原町の四条御旅所におられるのです。 そのお神輿を担ぐ男衆というと、御神酒を全身に浴びながら体中から熱気をたたせながら、独特の掛け声で京の街を練り歩く光景は、大変な迫力です。
そして… 静
この神幸祭から還幸祭までの七日七夜、毎日欠かさずに四条御旅所のお神輿さんにお詣りすると願いが叶うと古くから言い伝えられています。しかし、これにはとても大切な決まりごとがあり、家から御旅所までの道中に一言も口をきいてはいけないのです。
お参りの途中で口をきいてしまうと、せっかくの願いが叶わないといわれています。
その名も… 無言参り と言われています。これは、決して言い伝えだけではないようです。
なぜなら…
この時期、多くの四条大橋を神妙な面持ちで渡る花街の舞妓さんや芸妓さんたちを見かけることが出来ます。御旅所の前で手を合わせて祈る姿に、いったい何をお願いしているのかと声をかけたくなる気持ちはグッと抑えて、一年のうちの大切な7日間 … そっと見守ってあげたいと毎年おもいます。
Photos:Copyright(c)2012 Maiko Club All Rights Reserved
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